身体づくりが続くコツは「楽しさ」と「納得感」|新百合ヶ丘のパーソナルジム Be-Proud

最近の休日は、息子の自転車の練習に付き合っています。
補助輪なしで乗れるように、めんどくさがる息子の機嫌を取りながら、少しずつ練習中です。
なるべく暑くなる前にケリをつけたかったのですが、まだまだ時間がかかりそうです。
まぁ、そんなに都合よくはいきませんね。
自転車の練習そのものも大事なのですが、今のところ一番大事なのは、
「どうやって自転車に乗る気にさせるか」
だったりします。
乗り始めてしまえば、それなりに頑張ることもあります。
なんですが、
そこまで持っていくのがなかなか大変です。
今のところは、練習が終わったら最近お熱なゲームをやっていい、という感じの「ニンジン作戦」で対応しています。
報酬を用意して、まず行動するきっかけを作る方法ですね。
専門的には、こうしたものは「外発的な動機づけ」と呼ばれます。
ざっくり言えば、
「これをやったらご褒美がある」
「評価されたい」
「怒られたくない」
「必要だからやる」
といった、外からの理由や目的によって行動する状態です。
今回で言えば、
「自転車に乗れるようになりたい」
というより、
「終わったらゲームができるから頑張る」
という感じです。
これはこれで悪い方法ではありません。
特に、最初の一歩を踏み出す時にはかなり有効です。
やる前からめんどくさがっている子に、
「自転車の楽しさを感じよう!」
なんて言っても、なかなか響きません。
いや、少なくともうちの子には響きません。
まずは動き出すきっかけが必要です。
その意味では、外発的な動機づけも十分役に立ちます。
ただし、報酬だけに頼りすぎると弱点もあります。
その報酬に飽きたり、必要なくなったりすると、やる気も一緒に落ちやすいことです。
今回の場合なら、ゲームに飽きたり、クリアしてしまったりしたら、この作戦は通用しにくくなります。
「じゃあ、もう練習しなくていいや」
となる可能性もあるわけです。
一方で、自分の中から自然にやりたいと思って取り組む状態もあります。
これは「内発的な動機づけ」と呼ばれるものです。
「楽しい」
「できるようになりたい」
「もっと上手くなりたい」
「気づいたら夢中になっている」
こういう感覚ですね。
うちの子で言えば、レゴのようなブロック遊びはかなり自発的に取り組んでいます。
こちらが何か報酬を用意しなくても、自分で組み立てて、崩して、また作っています。
たぶん、本人の中に「楽しい」という動機があるのでしょう。
自転車も、そこまでいけば強いです。
乗れるようになって、自由に進める感覚が楽しくなれば、
「練習しなさい」
と言わなくても、自分から乗るようになるかもしれません。
そこまで持っていくのが大変なんですけどね。
ただ、ここで少し大事なのは、
外発的な動機づけが悪くて、内発的な動機づけだけが正しい、という話ではないことです。
現実には、最初のきっかけが外から来ることはたくさんあります。
子どもの自転車練習もそうですし、大人の身体づくりもそうです。
ダイエットや運動習慣を始める時、多くの方は外からのきっかけで動き出します。
「健康診断で指摘された」
「体重が増えてきた」
「服がきつくなった」
「家族に運動した方がいいと言われた」
「夏までに少し引き締めたい」
こういう理由ですね。
それでいいと思います。
最初から、
「運動が楽しくて仕方ないです」
「筋トレが生活の喜びです」
という人ばかりではありません。
むしろ、運動が苦手な方や、今まで続かなかった方ほど、最初は外からのきっかけで始めることが多いです。
問題は、そのきっかけだけで長期間走り続けようとすることです。
身体づくりは基本的に長期戦です。
短期間で一気に体重を落とす方法もあります。
食事をかなり制限したり、運動量を急に増やしたりすれば、数字だけは早く動くこともあります。
しかし、
その方法が長く続くかどうかは別問題です。
無理が大きい方法ほど、体調を崩したり、反動で食べ過ぎたり、運動そのものが嫌になったりすることがあります。
一時的に頑張ることはできても、その生活を続けられなければ、結局また元に戻ってしまいやすいです。
だから長い目で見ると、
「その生活を楽しめるか」
だけではなく、
「自分にとって必要だと納得できるか」
「これなら続けられそうと思えるか」
「やることで生活が少し良くなる実感があるか」
が大切になります。
毎回の運動が楽しくて仕方ない状態でなくてもいいです。
食事管理が大好きになる必要もありません。
ただ、
「これくらいなら続けられそう」
「前より身体が軽い気がする」
「少しできることが増えてきた」
「食事を整えると調子がいい」
「完全ではないけど、前より崩れにくくなった」
こういう感覚が少しずつ増えてくると、運動や食事管理はただの我慢ではなくなります。
報酬のためだけにやるものから、自分の生活を良くするために続けるものへ変わっていきます。
ここが大事です。
最初から強い内発的なやる気を持てる人は多くありません。
でも、続けられる強度で始めて、小さくできることを増やしていくと、後から
「やると調子がいい」
「前より動ける」
「自分には必要だ」
という感覚が育ってくることがあります。
運動も同じです。
いきなり追い込まれて、
「きつい」
「怖い」
「自分には無理」
という記憶だけが残ると、次に動くハードルは高くなります。
逆に、
「思ったよりできた」
「これなら続けられるかも」
「少し身体が楽になった」
という感覚が残ると、次もやってみようと思いやすくなります。
Be-Proudでは、無理に追い込むことだけを目的にはしていませんが、必要な場面ではしっかり負荷をかけます。
筋力をつけるにも、体重を変えるにも、ある程度の努力は必要です。
ただ、それ以上に大切なのは、その人の体力や生活に合わせて、続けられる形にすることだと考えています。
最初から完璧なやる気がなくても大丈夫です。
むしろ、
「運動は苦手です」
「続いたことがありません」
「やった方がいいのは分かっているけど、気が進みません」
という状態から始まる方も多いです。
その場合に必要なのは、気合いで無理やり頑張ることではなく、
どのくらいならできるのか。
何が負担になっているのか。
どうすれば生活の中に入れられるのか。
続ける中で、何を前向きな実感に変えていけるのか。
こういう部分を一緒に整理することです。
最初のきっかけは、健康診断でも、体重でも、見た目でも、誰かに言われたからでも構いません。
外からのきっかけでも、まず動き出せるなら十分です。
ただ、そこから先は少しずつ、
「やらなきゃいけないからやる」
だけではなく、
「やると調子がいい」
「前より動ける」
「この生活の方が自分に合っている」
という感覚に変えていけると、身体づくりはかなり続きやすくなります。
頑張り続けるというより、続けられる形に変えていく。
報酬や目標に頼るだけでなく、自分にとっての価値や納得感を少しずつ見つけていく。
これが、長く身体を変えていくうえでは大切だと思います。
自転車の練習も、最初はニンジン作戦でいいのかもしれません。
でも、いつか息子が、
「乗れると楽しい」
と思ってくれたら、たぶんこちらが言わなくても勝手に乗るようになるんでしょうね。
身体づくりも同じです。
最初はきっかけが必要です。
でも、続けるためには、自分の身体と生活に合った形を見つけていくことが大切です。
無理なく、自分のペースで。
少しずつ「これなら続けられるかも」を増やしていきましょう。


