身近な人に運動を始めてほしい時、どう声をかける?

散歩する二人の女性

「家族にもう少し運動してほしいんだけど、どう声をかけたらいいですか?」

こういう話をすることがたまにあります。

これ、結構難しいですよね。

もちろん、その人の性格や生活、今の健康状態によっても響くものは違うので、「こう言えば絶対に運動を始める」というものはありません。

そのうえで、ひとつのアプローチとしてあるかなと思うのが、将来どうなりたいか、逆にどうなりたくないかを具体的に考えてみることです。

これは運動とはちょっと違うんですが、僕自身にも似たような経験があります。

僕は今、お風呂から上がったら化粧水などをつけて、肌の保湿をするようにしています。

もう5、6年くらい続けていますが、それまでは全然やっていませんでした。

じゃあ、なぜ急にやるようになったのか。

きっかけは、子どもが生まれたことでした。

子どもの肌を見た時に、

「いや、人間の肌ってこんなに綺麗なのか」

と驚愕したんですよ(笑)

ちょうど当時はコロナ禍で、マスクをずっとつけていたこともあり、僕自身の肌がかなり荒れていた時期でもありました。

そこで自分の肌と子どもの肌を比べて、

「……これは結構まずいな」

と。

さらに、「このまま何もしなかったら将来どうなるんだろう」と考えるようになって、それ以来、保湿を続けています。

誰かから「絶対に化粧水をつけた方がいい」と言われたから始めたわけではありません。

自分の中で将来の状態が具体的にイメージできたから、行動する理由ができたんですよね。

運動も似たところがあると思います。

「運動した方がいいよ」

「痩せた方がいいよ」

と言われても、本人にその必要性がまだ見えていなければ、なかなか動く気にはならないものです。

それよりも、

「5年後、10年後も今と同じように動けていたい」

「旅行に行った時に、自分の足で歩きたい」

「できれば健康診断の数字を気にし続けたくない」

そんなふうに、将来の生活まで具体的に考えてみる。

そうすると、運動する意味も少し違って見えるかもしれません。

もちろん、不安を煽ったり脅したりするのは違います。

将来の不安を押しつけるのではなく、本人が自分のこれからを考える材料を渡してあげるくらいがちょうどいいのかなと思います。

実際、「Exercise is Medicine(運動は薬)」という考え方があります。

アメリカスポーツ医学会(ACSM)が進めている取り組みで、身体活動を健康管理や医療の中でも重要なものとして位置づけ、日常的な身体活動を健康づくりに生かしていこうという考え方です。

運動は、体重が増えてから始めるものでも、身体に不調が出てから始めるものでもありません。

もちろん、何か問題が起きてから改善のために始めることにも意味はあります。

でも本来は、元気なうちから少しずつ続けて、これからの身体を守っていくためにも使えるものです。

どうしても僕らは、何か問題が起きてから動き始めがちです。

でも、

「悪くなったから運動する」

だけではなく、

「これからも今の生活を続けたいから運動する」

と、見方を少し変えてみる。

身近な人に運動してほしい時も、そんなところから話してみると、ひとつのきっかけになるかもしれません。

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